◆ 理念

現代のコンテンツ産業には2つの大きなトレンドがあると私達は考えます。

1つはハリウッド映画や所謂AAAタイトルのゲーム作品等に見られる、企業によるコンテンツ開発の大規模化・長期化です。複数の企業が連携しながら多くの人員・予算を結集し、マーケティングデータに基づいて作品を作るようになりました。

もう1つはインディゲームやVOCALOID作品など、個人が開発したコンテンツの隆盛です。PhotoshopやUnity等ミドルウェアの発達と、SNSや動画投稿サイト等プラットフォームの普及によって、多くの才能ある個人がヒット作家となる可能性が開けました。

しかし個人のコンテンツ開発それ自体を企業が支援する適切なあり方は、まだ見つかっていないのが現状です。

そこで私達は、コンテンツ開発を行う個人を直接支援し、そのクリエイティビティを最大化するためにβακαを設立しました。

コンテンツ産業において、個人のコンテンツが企業のコンテンツに伍するには様々な困難が伴いますが、私達はそこに挑みます。それこそが従来のコンテンツ産業が作ることのできない作品、コンテンツ産業が見過ごしてきた層に感動をもたらす作品を生む、唯一の方法と考えているためです。また個人の作家性があるコンテンツは世界中で求められており、コンテンツの海外展開を開発段階から支援することも私達の役割です。

優れたフィクションは、現実に疲れた時の良き逃避先であり、同時に現実に立ち向かうための想像力を培う、強力な武器でもあります。ところが、それを最も切実に必要とする10代に向けたフィクションの供給が、十分とは言い難いと私達は考えています。

彼らのために私達は作家と二人三脚で、現実と闘うためのもう一つの現実=虚構を提供し続けます。


βακαの前身となったのは、2015年にスタートした「ゲームマガジン」というインディーゲームの連載プラットフォームです。その中から出てきた、真田まこと氏による「殺戮の天使」は既にコミック・小説・グッズ・アニメ・リアルイベント等に展開しており、また「被虐のノエル」もメディアミックス展開が進んでいるなど、幾つかのヒット作品が生まれてきました。

これらの作品を世界中のユーザーに届けるため、また次のヒット作品を生み出すために、個人のコンテンツ開発支援に適した体制の必要性が強まりました。そこで「ゲームマガジン」の運営メンバーが中心となり、カラー・庵野秀明氏とドワンゴ・川上量生氏に助言をいただきながら、両社出資のもとで新会社を設立することになりました。

その際につけた社名であるβακαは、ギリシア語で「詰め物」を意味する言葉です。インターネットの登場以降、コンテンツを盛る容器の数・種類は爆発的に増えましたが、そこに何を詰めるべきかは見えないままです。私達は、それこそを考え続けます。

またこの社名は、日本語で読むと「バカー」と響きます。Webサイトのトップには、江戸末期の絵師・歌川国芳による、「巨大な鯨に挑む、ひとりの人間・宮本武蔵」の絵を掲げました。一見滑稽でありながら強烈な熱量を湛えたこの絵の武蔵が、現代のコンテンツ産業において私達が目指す姿です。

私達は、マーケティングと組織力に基づく洗練されたコンテンツが席巻する世界において、個人や小規模のチームが生み出す「見たこともない異様な創作」や「よくわからない情念の塊」のような創作の力を信じ、支援します。そしてゲームに限らず、現代に必要とされる創作を様々な形で実現していきたいと思います。


実績

◆「殺戮の天使」

2015年8月から2016年2月まで連載されていたサイコホラーアドベンチャーゲームで、ゲームマガジン発足後の初の完全オリジナル作品となる。2018年にはアニメ化も決定している他、KADOKAWA発行の「月刊コミックジーン」にて好評連載中のコミック版は6巻時点でシリーズ刊行累計100万部突破。その他、ノベライズやグッズなどの各種メディアミックス、海外版などの展開を広げている。

海外でも支持を受けており、既にゲームの英語版・繁体字版・ハングル版がSteamで販売し、レビューで90%以上の高評価を得ている。また、韓国と台湾では小説と漫画の翻訳版も発売しており、特に韓国で反響を呼んでいる。

▶リンク

◆「超ホラーハウス殺戮の天使」

「ニコニコ超会議2016」にて一部を再現、「ニコニコ超会議2017」でまるごと『殺戮の天使』の世界観を再現したお化け屋敷。チケット発売開始して数十分で売り切れる程の人気を呼び、「ニコニコ超会議2018」でも開催予定。監修にお化け屋敷プロデューサー・五味弘文氏を迎え、そのお化け屋敷としての高いクオリティも評価されている他、人気キャラクター・ザックに扮したキャストが作中シーンの再現を行いファンの間で話題となった“鎌ドン”企画など、リアルイベントならではの企画を盛り込み続けている。

その他のリアルイベントとしては「ニコニコ超会議2018」にて、ゲームマガジン作品の『被虐のノエル』作中に登場するカジノを大規模再現した ブース なども手がけている。

▶リンク
ニコニコ超会議2018公式サイト:http://chokaigi.jp/

◆その他展開

  • 「ゲームマガジン」「殺戮の天使」のスマートフォン向けアプリ制作
  • Steam翻訳や多言語SNS運用等の、IPの海外展開事業
  • 各IPのグッズ展開事業
  • 全国5地域にて期間限定『殺戮の天使』コラボカフェ実施等